犬糸状虫症(フィラリア症)
犬糸状虫症とは

犬の心臓病のなかで古くから最も恐れられている病気です。心臓

(とくに右心室や肺動脈)あるいは心臓の近くの大静脈の中に約20

センチの細い線虫が多い例では100匹以上も寄生し、これが血液の

流れを阻害しますので、心臓の働きを著しく弱めます。物が詰まった

ような咳をしたり、呼吸が荒くなって運動を嫌がったり、あるいは血

尿をして食欲がなくなったりした場合は、すぐに獣医師の診察を受け

る必要があります。重症ではお腹や胸の中に水がたまってきたり、

血を吐いて死亡することもあります。しかし幸いな事に、現在では

予防法が確立され、それが広く行われるようになってきましたので

犬糸状虫症は減少する方向に向かっています。それでも大都市周辺や

地方ではこの病気はなくなっていません。可愛い犬をこの病気から

守るためには、定期的に予防薬を飲ませる事が必要なのです。最近では

月に1回の錠剤で予防できるようになりました。

もしこの病気に感染してしまったらどうすればよいのでしょうか?

原則として成虫及びミクロフィラリアの駆除など適切な処置を行い、

予防薬を飲ませます。詳しくは獣医師に相談し、早く処置をして

もらうことが必要です。





家庭での注意点

この病気は、定期的に薬を与えることによってほぼ完全に予防する

ことができます。ですから、忘れずに予防薬を飲ませることがまず

第一に必要なことです。もし、異常があったならば、すぐに獣医師

に連絡することを忘れてはなりません。